女性のBMI(肥満度)と流産

2024.12.04栄養

女性のBMI(肥満度)と流産

女性はBMIの高値や低値は、
不妊の原因になりやすいことがわかっています
適正なBMI(18.5~24.9)に近づけたほうがいいことは
よく聞かれることだと思います

肥満度が高値になると妊娠において何が良くないのかを調査した
スペインの報告をご紹介します
体格区分はBMI ①>18.5 ②18.5~24.9 ③25~29.9 ④30≦の4群の比較です
年齢、受精率、正常胚移植での妊娠率は同等でしたが
流産率と出産率が優位に④の群で高かったです

結論として
肥満女性は流産のリスクが高いことにより出産率が低くなります
おそらく卵子の問題でなく、肥満に起こりやすい子宮や胎盤の炎症反応が
臨床的な流産率の上昇と出生率の低下の原因である可能性が示されています

「BMIは、まず30以下を目標にする」
というのが理想のようです

管理栄養士

*参考文献*
Cozzolino M, García-Velasco JA, Meseguer M, Pellicer A, Bellver J. Female obesity increases the risk of miscarriage of euploid embryos. Fertil Steril. 2021 Jun;115(6):1495-1502. doi: 10.1016/j.fertnstert.2020.09.139. Epub 2020 Nov 30. PMID: 33267960.
Ginsburg ES, George JS. Weighing in: the impact of obesity on euploid miscarriage rates. Fertil Steril. 2021 Jun;115(6):1433-1434. doi: 10.1016/j.fertnstert.2021.04.001. PMID: 34053515.