お菓子やパンに含まれる油脂が妊娠に及ぼす影響

2024.11.22栄養

お菓子やパンに含まれる油脂が妊娠に及ぼす影響

朝食にはパン、間食にクッキーやドーナツ、ケーキなどを
召し上がる女性はとても多いです
けれどそこには「トランス脂肪酸」という脂質が多く含まれる可能性があります

米国で妊娠希望の18555人の女性を8年間追跡調査した報告では
エネルギー摂取量に対してトランス脂肪酸が2%増加すると
排卵性の不妊リスクが94%上昇しました

なぜ不妊症のリスクが上がるかというと、
トランス脂肪酸には
炎症誘発性があり、インスリン抵抗性を高めて2型糖尿病やPCOSなど
ほかの代謝障害を発症するリスクを高め
生殖能力に悪影響を及ぼす可能性があるからです
また子宮内膜症との関連も報告があります

好きな食品をやめたほうがいいと言われることはとても辛いですね
でもその食品のせいで体本来の機能を妨げられているとしたら
とても怖いことです
将来的にはもっと大きな疾病へとつながる可能性も高いです

一生やめると考えるのではなく
・試しに一時的にやめてみる
・ショートニングやマーガリン、ファットスプレッドを含まない食品を購入する習慣にする
・ショートニングなどを加えず、自分で作ってみる
など方法はいろいろとあります

上記に挙げた食品は、食べたときに脳は心地よい報酬を受け取ります
やめることが難しいということは、「中毒」です
一時的な快楽を求めて、
体の機能を落とすのは大変もったいないことですね
これを機に当院が勧めている
玄米食 納豆 具たくさん味噌汁 の朝ごはんに変えていきませんか?


管理栄養士

*参考文献*
Chavarro JE, Rich-Edwards JW, Rosner BA, Willett WC. Dietary fatty acid intakes and the risk of ovulatory infertility. Am J Clin Nutr. 2007 Jan;85(1):231-7. doi: 10.1093/ajcn/85.1.231. PMID: 17209201.