カウンセリングを受ける方で睡眠が十分とれている方が圧倒的に少ない現状です
キャリアを積む年代と妊孕時期が重なっていることが影響していますが
過剰な仕事量をこなす状態では命を育む準備はできません
また家事や育児の分散が苦手で自らの仕事量を増やししまい
睡眠不足へと導いている方も大勢います
楽しいことをやっていて睡眠不足になる方にあまり干渉しませんが
睡眠不足がストレスになっているにも解消できないのは
明らかに睡眠の優先順位が低くなっています
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そんなわけで
睡眠と生殖機能との関連について下記の文献からご紹介します
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1.ラットにおける睡眠と男性不妊の影響
睡眠不足
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体内時計を狂わせる
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視床下部-下垂体副腎 (HPA) 系の活性化を高める
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コルチコステロン(ホルモン)増加
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テストステロンの減少 プロゲステロン上昇
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男性生殖機能に悪影響
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2.女性の睡眠不足とFSHの関係
卵胞刺激ホルモン(FSH)と睡眠時間に正の相関
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卵胞期初期にFSH値が高い
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卵巣予備能の低下と生殖老化の兆候
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3.女性の睡眠不足とTSHの関係
甲状腺刺激ホルモン(TSH) は睡眠開始前に上昇→夜間の睡眠時間中は継続的に増加→日中に減少
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急性の睡眠不足はTSH レベルの大幅な上昇に
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月経不順、無排卵、無月経、および反復性流産を引き起こす
プロラクチン分泌が刺激され、女性不妊症につながる可能性
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4.女性の睡眠不足とプロラクチンの関係
プロラクチンは下垂体から分泌され女性の乳汁分泌を刺激し、生殖にも関与入眠時に急増し、就寝中最大となる
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睡眠不足は高プロラクチン血症に
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無排卵、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症に
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5.女性の睡眠不足とメラトニンの関係
卵胞に存在するメラトニンは、排卵中、卵母細胞を酸化ストレスから保護する重要な働きがある
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睡眠不足はメラトニンの内因性分泌を調節不全に
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卵胞メラトニンの低レベル
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活性酸素種(ROS)の高レベルと卵母細胞の品質低下と関連
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女性不妊につながる
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以上のように
睡眠不足は酸化ストレスに似た生理学的変化を引き起こし
抗ストレスホルモンレベルを上昇させることにより
男女のともに生殖機能に悪影響を起こすことがわかっています
妊娠を望む方は、とにかく睡眠を大切にしましょう!
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改善のためには
毎日同じ時刻に就寝・起床する ということが必要です
また7~8時間は必要であることも知っておきましょう
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管理栄養士
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*参考文献*
Lateef OM, Akintubosun MO. Sleep and Reproductive Health. J Circadian Rhythms. 2020 Mar 23;18:1. doi: 10.5334/jcr.190. PMID: 32256630; PMCID: PMC7101004.