「多嚢胞性卵巣症候群」に食事でできること

2024.07.10栄養

「多嚢胞性卵巣症候群」に食事でできること

卵巣にはたくさんの卵細胞があり
平均してひと月に1つずつ育って排卵します
卵細胞は卵胞という袋に包まれ
ある程度発育するとその袋が破裂して卵子が排卵されます
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では卵巣で卵胞がたくさんできてしまい
育ちにくいため排卵が起こりにくくなります
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原因は明確ではありませんが
卵巣で男性ホルモンであるアンドロゲンが
通常より多く産生されること、そのために
生殖に関わるホルモンのアンバランスとなることと考えられています
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ではなぜ男性ホルモンの値が高いか…
脳から分泌される「黄体形成ホルモン」と血糖値を下げる「インスリン」
これらが強く卵巣に作用し、男性ホルモンを多く産生することで
卵胞の発育を抑制し、卵巣の膜を厚くして排卵の邪魔をします
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ということは
血糖値を下げるインスリンを無駄に分泌させないことで
改善が可能です
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インスリンはとても大切なホルモンですが
多量分泌は、排卵に限らず体にいいことはありません
別名 肥満ホルモンとも言い
インスリン分泌過剰の方では太りやすい体質です
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インスリンを無駄に分泌させないためには
①肥満があれば解消する
②血糖値急上昇を起こす食品を避ける
③血糖値を安定させる食事のとり方をする
④ストレスを避ける
等が必要です
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その具体的な食事方法は個々のライフスタイルに合わせて
管理栄養士が栄養カウンセリングでお伝え出来ます
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多嚢胞性卵巣症候群でも治療がうまく進むケースもありますが
妊娠してからは「妊娠糖尿病」や「体重増加過多」など
新たなトラブルに発展しやすいです
効率的な治療で妊娠への近道
そしてリスクのない妊娠生活のために
ぜひ栄養カウンセリングにおいでください