妊娠と酸化ストレス~AGEs~

2024.04.08栄養

妊娠と酸化ストレス~AGEs~

不妊症は卵巣機能障害、男性不妊、卵障害が三大原因と言われています
卵巣機能障害の最も多い原因は多嚢胞性卵巣症候群(polycytic ovary syndrome: PCOS)で
PCOSの主な原因はインスリン抵抗性と考えられてます
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PCOS 女性の卵巣細胞や血管内皮細胞では
健康な女性と比べて終末糖化産物 AGEs(advanced glycation end products)と
RAGE (receptor for AGEs)の高発現が認められます 1)
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AGEsとは、体たんぱく質に糖がくっつきたんぱく質が劣化された状態です
老化促進物質で活性酸素以上に老化を促進すると言われています
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なので妊娠には<糖化対策>が重要な鍵となります
そのAGEsは食品からも日常的に摂取している可能性があります
糖とタンパク質を同時に高温で調理すると生成されてしまうからです
このようなお料理はいくらでも日常的に摂っています
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AGEs対策として
タンパク質と糖質を多く含む食品を高温で調理しないことをお勧めします
調理方法として
揚げる > 炒める > 茹でる > 蒸す
この順でAGEsが生成されやすいです
お肉でも魚でも野菜でも「蒸す」お料理は加熱中に手が空き、楽ちんですね
今日から毎日蒸し料理中心にしてみましょう♪
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*参考文献*
1)Masayuki Yagi, Yoshikazu Yonei. Glycative stress and anti-aging: 11.Glycative Stress Research 2019;6(1):064-067