皆さんのお宅のトイレはほとんどが洋式だと思います。そのトイレの洋式化が不妊と関係があるのです。えっ、そんなバカなと思われる方が多いと思います。
日本のトイレの変遷は日本レストルーム工業会の調べによりますと
1920年~(大正9年~) 非水洗の和風便器(汲み取り式)の出荷が殆どです。
1955年 日本住宅公団設立 トイレは和風両用便器を採用。
1959年 日本住宅公団が洋風便器(隅付タンクタイプ)を採用。普及のきっかけに。
1967年 日本住宅公団が洋風便器(密結タンクタイプ)を採用。普及のきっかけに。
1970年代後半(昭和45年~) 洋風便器の出荷が和風便器を上回る
1980年代後半(昭和55年~) 和風便器の出荷構成比が20%を下回る
2000年代前半 和風便器の出荷比率が減少傾向が更に進み、5%以下に
( 日本衛生設備機器工業会(現 (一社)日本レストルーム工業会)調べ)
これと「卵子の老化の真実」を書かれた河合 蘭さんの上記データを見てゆくと、和式トイレが洋式トイレになるにつれて妊娠力が低回しているということが分かると思います。このグラフのさらに興味深いところは、近年高齢になるほど一生懸命不妊治療をしても妊娠率が上がらないということです。
即ち女性がトイレ時にかがまなくなったことにより、骨盤内の腸腰筋は以前のように動くことがなく、それが卵巣や子宮を温めなくなり、女性の妊娠力低下の原因になっているのだと結論付けられます。洋式の生活をされている欧米人の妊娠率を見ても、あの妊娠力の高い欧米人ですが加齢に伴ってその妊娠力は明らかに低下しております。大正期や昭和初期の女性の高齢妊娠が珍しくない日本のデータと比べると、やはり腸腰筋の運動は不妊に大いに関係があると言わざるを得ません。またこれの嬉しい事は、高齢になっても妊娠力がアップするということです。
以前から「女性の腰を冷やすと不眠症になる」ということわざがありますが、それは真実であることがわかりいただけると思います。